ポイント・マイル

Marriott BonvoyとJALが提携開始!ホテル修行がマイル修行になる新プログラムを子育て目線で調べてみた

はじめに

我が家はふだんの支払いをできるだけポイントに集約して、家族旅行の足しにしています。以前このブログでも、Amexのポイントをマイルに換えてハワイを目指す話を書きました。

そんな中、2026年7月14日に「これは大きいかもしれない」というニュースが飛び込んできました。ホテルの「Marriott Bonvoy(マリオット ボンヴォイ)」と、航空会社の「JALマイレージバンク(JMB)」が提携を始めたというのです。ざっくり言うと、ホテルをよく使う人ほど、飛行機の上級会員に近づきやすくなるという内容でした。少しややこしい話なので、子連れ家族の目線で「結局どううれしいのか」を整理してみます。

駐機場にとまっているJAL(日本航空)のボーイング787型機
今回の提携で、ホテルの利用実績がJALの上級会員への一歩になる(写真: Bahnfrend / CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons)

何が始まったの?

今回の提携は、JALにとっては初めての世界的ホテルグループとの本格的な戦略提携、Marriottにとっても日本の航空会社との初めての包括的な提携だそうです。「業界初」がいくつも重なった、なかなか大きなニュースです。

ポイントは、2つの会員プログラムのアカウントを連携(リンク)させると、お互いの実績が行き来するようになること。連携そのものは無料で、公式サイトの専用ページから両方のアカウントにログインするだけで完了します。

Bonvoy会員がもらえるもの:毎年のFLY ONポイント

まず、Marriott Bonvoyの会員から見たメリットです。アカウントを連携すると、Bonvoyの会員ランクに応じて、毎年JALの「FLY ONポイント」がもらえるようになります。

Marriott Bonvoyの会員ランクごとに毎年もらえるJALのFLY ONポイントの図。一般会員2000、シルバー5000、ゴールド10000、プラチナ20000、チタン30000、アンバサダー40000ポイント。
Bonvoyの会員ランク別・毎年もらえるFLY ONポイント(2026年7月時点)

FLY ONポイントというのは、JALの上級会員(JMBのステイタス)になるために必要なポイントのことです。ふだんは飛行機に乗らないと貯まらないものですが、それがホテルの利用実績だけで、毎年自動的にもらえるというのが今回の目玉です。

具体的には、一般会員で年2,000ポイント、シルバーエリートで5,000、ゴールドエリートで10,000、プラチナエリートで20,000、チタンエリートで30,000、アンバサダーエリートで40,000ポイントです。上位のチタン・アンバサダー会員になると、JALのステイタス「JMBクリスタル」(必要3万ポイント)に手が届く水準になります。

JAL会員がもらえるもの:ホテルの上級会員資格

逆に、JAL側の上級会員がMarriottから受け取れる特典もあります。**JALのステイタスに応じて、Marriottの上級会員資格がもらえる(ステイタスマッチ)**という仕組みです。報道されている内容を整理すると、おおよそ次のようになります。

JALのステイタス もらえるMarriottの資格 追加の特典(6か月の宿泊チャレンジ)
一般/クリスタル 6泊でシルバーエリートに挑戦できる
サファイア シルバーエリート さらに10泊でゴールドへ昇格
JGCプレミア ゴールドエリート 16泊で10,000ボンヴォイポイント
ダイヤモンド ゴールドエリート 16泊で15,000ポイント+10泊でプラチナへ昇格

飛行機によく乗る人が、ホテルでもいきなり上級会員として扱われる、というわけです。

そもそもJAL上級会員になると何がうれしいの?

ここまで「FLY ONポイント」「上級会員」と書いてきましたが、そもそもJALの上級会員になると何がいいのか、子育て目線で整理しておきます。

JALのステイタスは、FLY ONポイントの年間獲得数で決まります。

ステイタス 必要FLY ONポイント
JMBクリスタル 30,000(うちJAL便15,000以上)
JMBサファイア 50,000(うちJAL便25,000以上)
JGCプレミア 80,000
JMBダイヤモンド 最上位

家族旅行の観点でいちばんの分かれ目は、真ん中の**「サファイア」**です。ここに届くと、こんな特典がついてきます。

  • 空港のサクララウンジが無料で使える。しかも同行者を1名まで一緒に入れられる → 親子でラウンジに入れる
  • 世界600か所以上のワンワールド提携ラウンジも利用できる
  • 優先搭乗で、混み合う搭乗口に並ばず先に機内で落ち着ける
  • 預けた荷物に優先タグが付き、到着後すぐ受け取れる
  • フライトのボーナスマイルが上乗せされる

小さな子ども連れの旅行だと、搭乗前の待ち時間を静かなラウンジで過ごせることと、優先搭乗で先に席に着けることは、想像以上にありがたいはずです。

さらにサファイアには大きなおまけがあります。一度到達すると「JGC(JALグローバルクラブ)」に入会でき、以降はカードを持ち続ける限り上級会員資格がほぼ一生キープされます。毎年ポイントを貯め直さなくてよくなるうえ、配偶者や18歳以上の子どもも家族会員として同じ資格を持てるので、一家でラウンジや優先搭乗を使えるようになります。

冷静に見ておきたい「内訳条件」の壁

夢のある話ばかり書きましたが、正直な注意点もあります。

ひとつは、前述のFLY ONポイントだけでは本命のサファイア(50,000)には届かないこと。Bonvoyの最上位アンバサダーでも年40,000ポイントなので、ホテル実績だけで狙えるのは手前の「クリスタル(30,000)」までです。

もうひとつが**「内訳条件」**です。クリスタルもサファイアも、「必要ポイントのうち◯◯以上はJAL便で稼ぐこと」という条件が付いています(クリスタルならJAL便で15,000以上)。今回もらえるBonvoy由来のポイントが、この「JAL便ぶん」としてカウントされるかどうかは、公式規約でよく確認する必要があります。もしカウントされないなら、ホテルの実績だけで上級会員が完成するわけではなく、ある程度は実際に飛行機に乗る必要があるということになります。

つまり今回の提携は、「あと少しでサファイア」という人の背中を押す性格が強く、旅行頻度がそれほど高くない家庭が一気に上級会員になれるものではありません。ここは期待しすぎないほうがよさそうです。

「ポイントをマイルに換える」話とは別物

ここで混同しやすいのが、「Bonvoyポイントをマイルに交換する」という以前からある仕組みとの違いです。Marriottでは前から、貯めたBonvoyポイントをJALのマイルに移行することができました(まとまった数を移行するとボーナスマイルが付くしくみです)。

今回始まったのは、それとはまったく別の話です。ポイントを「使って」交換するのではなく、会員ランクや宿泊実績そのものが、もう一方のプログラムの「資格」につながるというもの。手持ちのポイントが減るわけではないので、これまでのポイント移行と今回の提携は、両方を併用できると考えてよさそうです。ここは私も最初に読んだとき勘違いしかけたので、あらためて整理しておきます。

子育て家族から見たポイント

正直に言うと、この提携でいちばん恩恵が大きいのは、出張などで飛行機やホテルを頻繁に使う人です。年に数回しか旅行しない我が家のような家庭が、これだけで一気に上級会員になれるわけではありません。そこは冷静に見ておいたほうがよさそうです。

そのうえで、子育て家族なりの使いどころを考えてみました。

  • ポイント宿泊のついでに、マイル側の実績も貯まる:以前紹介したシェラトン・グランデ・トーキョーベイのように、Bonvoyポイントで泊まれるホテルは家族旅行と相性がいいもの。そうした宿泊を続けていれば、その実績がFLY ONポイントとして少しずつJAL側にも積み上がっていきます。「ホテル修行が、ちょっとだけマイル修行を兼ねる」感覚です。
  • まず連携だけしておく:連携は無料で、するだけで一般会員でも年2,000ポイントがもらえます。デメリットは特に見当たらないので、両方の会員なら、とりあえずアカウントをつないでおくだけでも損はなさそうです。
  • 数年計画で考える:子どもが小さいうちにコツコツ実績を貯めておき、家族での長距離旅行を計画するタイミングで上級会員特典を使う、という長い目で見ると価値が出てきそうです。

まとめ

  • 2026年7月14日、Marriott BonvoyとJALマイレージバンクが提携を開始した
  • Bonvoy会員はランクに応じて毎年FLY ONポイント(2,000〜40,000)がもらえ、JALの上級会員に近づける
  • JAL上級会員(特にサファイア)になると親子でラウンジ・優先搭乗が使え、JGCで資格を一生キープできる
  • ただしFLY ONポイントには「JAL便ぶん」の内訳条件があり、ホテル実績だけで上級会員は完成しない可能性が高い
  • JALの上級会員は、Marriottの上級会員資格(ステイタスマッチ)や宿泊チャレンジを受けられる
  • アカウント連携は無料。両方の会員なら、まず連携だけしておくのがよさそう

飛行機とホテル、これまで別々に貯めていた「旅の実績」がつながり始めた、という意味で面白い動きだと感じました。我が家もさっそくアカウントを連携して、次の家族旅行に向けてコツコツ貯めていこうと思います。

(2026年7月時点の情報をもとに執筆しています。ポイント数や条件は変更される場合があるため、実際に利用する際はMarriottおよびJALの公式サイトで最新の内容をご確認ください)