ポイント・マイル

【2026年8月15日実測】マリオットのポイント宿泊を7ホテル同じ日で調べたら、「ポイント向きのホテル」がはっきりした

はじめに

マリオットのポイント宿泊について調べていて、ずっと引っかかっていたことがあります。

「必要ポイント数の一覧が、どこにも存在しない」

以前は「カテゴリー5なら◯◯ポイント」という固定の表がありました。ですがマリオットは2022年3月にこの固定表を廃止し、日ごとに必要ポイント数が変わる仕組みに移行しています。その結果、「このホテルは何ポイントで泊まれるのか」を知る方法が、自分でアプリを開いて検索する以外になくなりました。

制度そのものの説明は別に書いたことがありますが、そこにも具体的な数字は1つも入れられませんでした。書けなかったからです。

そこで、実際に測ることにしました。我が家が泊まったことのあるホテルを中心に7軒を選び、同じ日程で必要ポイント数と現金料金を並べて記録しています。

結果として、事前に予想していなかったことがいくつも出てきました。

この記事の数字は、すべて2026年8月15日に検索した結果です。 マリオットの必要ポイント数は日々変わります。同じホテル・同じ宿泊日でも、別の日に調べれば違う数字が出ます。 ここに並んでいるのは「その日にそう表示された」という記録であって、将来の必要ポイント数を保証するものではありません。個別の金額を覚えるより、傾向を読むための材料として見ていただくのが良いと思います。

調べた条件

数字だけ並べても比較になりませんので、条件を先に書いておきます。

項目条件
調査日2026年8月15日
人数・部屋数大人2名 / 1室
泊数1泊
料金税・手数料込みの表示額
プランキャンセル可能なプランであることを個別に確認
ポイント各ホテルで表示された最安のポイント数

プランの種別は実際に開いて確かめました。たとえばシェラトン沖縄の30,044円は「Early Booking 28 days」という早期予約プランですが、到着3日前まで無料でキャンセルできる条件でした。リッツ・カールトン沖縄と東京ベイは「会員フレキシブル料金」です。返金不可の事前決済プランは1つも含まれていません。

ここを揃えないと、ポイントの価値を実際より良く見せてしまいます。

最初につまずいたこと:ポイントと現金で単位が違う

本題の前に、これから自分で調べる方のために書いておきます。私は最初、数字を2倍に読み間違えました。

マリオットの検索結果は、こう表示されます。

  • ポイント → 「ポイント / 滞在」(泊数の合計)
  • 現金 → 「円 / 泊」(1泊あたり)

同じ画面に並んでいるのに、単位が違います。 2泊で検索すると、ポイントだけが合計値になり、現金は1泊分のまま表示されます。

私はこれで「東京ベイが180,000ポイント」という数字を記録してしまいました。正しくは90,000ポイントで、2泊分の合計を見ていただけです。現金の金額が変わっていなかったことで気づきました。

必ず1泊で検索してください。 複数泊で比べたい場合も、まず1泊で単価を把握してからのほうが確実です。

7ホテルを同じ日で並べてみた

まず、2026年11月17日(火)という平日で7軒を横並びにしました(2026年8月15日に検索)。

ホテル必要ポイント現金ポイント単価
フェアフィールド広島世羅17,00014,944円0.88円
南紀白浜マリオット39,00021,182円0.54円
軽井沢マリオット49,00043,311円0.88円
ルネッサンス沖縄55,00037,000円0.67円
シェラトン沖縄83,00030,044円0.36円
シェラトン東京ベイ85,00057,000円0.67円
リッツ・カールトン沖縄97,00072,105円0.74円

ポイント単価は「現金 ÷ 必要ポイント」で、1ポイントを何円ぶんとして使えたかを表します。この数字が高いほど、ポイントで泊まる価値があるということです。

ザ・リッツ・カールトン沖縄の中庭にある水盤。夜のライトアップで水面に光が映っている
リッツ・カールトン沖縄。平日なら97,000ポイントで、意外にも射程に入ります

無料宿泊特典で届くのはどこか

マリオットアメックス・プレミアムの無料宿泊特典は75,000ポイントが上限で、そこに自分のポイントを25,000まで足せます(トップオフ)。つまり実質の上限は100,000ポイントです。

この表に当てはめると、こうなります。

  • 特典だけで泊まれる(75,000以内): 広島世羅、南紀白浜、軽井沢、ルネッサンス沖縄の4軒
  • トップオフが必要(75,000超〜100,000): シェラトン沖縄、東京ベイ、リッツ・カールトン沖縄の3軒

平日を選べば、リッツ・カールトン沖縄まで手が届きます。 これは正直、調べる前は届かないだろうと思っていました。ただし97,000ポイントなので、トップオフの25,000をほぼ使い切る計算になります。

トップオフとは:無料宿泊特典に、自分が持っているポイントを25,000ポイントまで追加できる仕組みのこと。特典の上限額を超えるホテルにも、その差額をポイントで埋めれば泊まれるようになります。 ↩ 本文に戻る

年末は「上限」の前に、ポイント枠そのものが消える

次に、同じ7軒を2026年12月30日(水)で調べました(こちらも2026年8月15日に検索)。結果が大きく変わります。

ホテル必要ポイント現金ポイント単価
フェアフィールド広島世羅25,00022,990円0.92円
シェラトン東京ベイ90,00079,800円0.89円
リッツ・カールトン沖縄157,000210,307円1.34円
南紀白浜マリオットポイント枠なし52,257円
軽井沢マリオットポイント枠なし103,712円
シェラトン沖縄ポイント枠なし98,544円
ルネッサンス沖縄ポイント枠なし104,000円

7軒のうち4軒で、ポイント宿泊そのものができませんでした。 現金の料金だけが表示され、ポイントの表示が消えます。

これは「必要ポイントが上限を超えている」のとは違う現象です。そもそもポイントで予約できる部屋が残っていないということです。この4軒は11月17日ではポイントが表示されているので、ホテルがポイント宿泊に対応していないわけではありません。

つまり年末年始については、「何ポイント必要か」を計算する以前に、枠が取れるかどうかが勝負ということになります。上限やトップオフの話は、その先の問題でした。

リッツ・カールトンで分かった、いちばん大事なこと

今回いちばん驚いたのが、リッツ・カールトン沖縄の数字です(いずれも2026年8月15日に検索)。

宿泊日必要ポイント現金ポイント単価
11月17日(火)97,00072,105円0.74円
10月10日(土)157,000108,158円0.69円
12月30日(水)157,000210,307円1.34円

10月10日と12月30日を見比べてください。必要ポイントは157,000でまったく同じです。 それなのに現金は108,158円と210,307円で、約2倍の開きがあります。

結果として、ポイント単価は0.69円から1.34円へと倍近く変わります。

ここから導かれる結論は、直感とは逆でした。

ポイントで泊まる価値は「ポイントが安い日」ではなく、「現金が高い日」に生まれる。

ポイント数が同じなら、現金価格が跳ね上がっている日に使うほうが得だということです。年末年始やハイシーズンは「ポイントが高くて損」と思いがちですが、ポイント数が据え置きのまま現金だけ上がっている日こそ、狙い目になります。

もちろん、その日にポイント枠が残っていれば、という前提付きではあります。

ポイントを使うと、はっきり損な組み合わせもある

逆のパターンも見つかりました。シェラトン沖縄サンマリーナの11月17日です。

  • 必要ポイント: 83,000ポイント
  • 現金: 30,044円
  • ポイント単価: 0.36円

83,000ポイントを使って、3万円の宿泊を手に入れる計算になります。同じ83,000ポイントがあれば、リッツ・カールトン沖縄(97,000)にあと少しで届く水準です。

ここでポイントを使うのは、控えめに言ってもったいない。 現金で払って、ポイントは現金価格の高いホテルに回すほうがはるかに合理的です。

正直に書くと、これは自分に返ってくる話です。我が家はホテルに泊まるとき、基本的にポイントを使っていて、現金で泊まることはほとんどありません。 シェラトン沖縄サンマリーナにも2回泊まっていますが、いずれもポイントでした。

当時の必要ポイント数を控えていないので断定はできませんが、今回の数字を見るかぎり、あまり効率のよくない使い方をしていた可能性が高いと思っています。「ポイントが貯まっているから使う」ではなく、「その日の現金価格に見合うか」で決めるべきでした。

既存の解説記事は「必要ポイントが上限に収まるかどうか」で判断する書き方が多いのですが、収まっていても使うべきでない日があるというのが、実際に測って分かったことです。

ただ、旅行の日はたいてい選べない

ここまで「日によってこれだけ違う」という話を続けてきましたが、正直に書くと、現実にはそこまで気にしなくてよいと思っています。

家族旅行の日程は、子どもの学校の休み、仕事の都合、一緒に行く人の予定で決まります。ポイント単価が良いからという理由で旅行日をずらせる家庭は、そう多くありません。 我が家もそうです。「12月30日は単価1.34円だから年末に行こう」とはなりません。

ですので、この記事の表を「単価の良い日を探すための一覧」として使うつもりはありません。数字も、暗記する価値はありません。

そのうえで、測ってみて本当に役に立つと感じたのは次の2点でした。

1. 日程が決まったあと、「ポイントか現金か」を決める材料になる

日は選べなくても、その日に何で払うかは選べます。 予約する前に一度だけ、ポイント数と現金価格を並べて見ればいい話です。手間としては数十秒です。

目安はこのくらいで十分だと思っています。細かい数字を追う必要はありません。

ポイント単価判断
だいたい1円前後かそれ以上ポイントを使う
0.5円を大きく下回る現金を検討する

今回0.5円前後だったのは、南紀白浜(0.54円)とシェラトン沖縄(0.36円)です。この水準になると、さすがに「もったいない」と感じます。逆に言えば、そこまで極端でなければ深く悩まなくてよいというのが実感です。

2. ホテルごとの「向き・不向き」がはっきり出る

こちらのほうが実用的でした。日程は選べませんが、同じ日に候補が複数あるなら、どのホテルにポイントを使うかは選べます。

今回の7軒は、きれいに傾向が分かれました。

傾向ホテル
ポイント向き(現金が高い)リッツ・カールトン沖縄、東京ベイ、軽井沢
どちらでも広島世羅、ルネッサンス沖縄
現金向き(現金が安い)南紀白浜、シェラトン沖縄

理由は単純で、1泊2万円のホテルにポイントを使っても、取り戻せる金額は2万円が上限だからです。ポイントは現金が高いホテルにぶつけたほうが、同じポイント数で大きな価値になります。

なお我が家は、この理屈に気づく前から結果的にそういう使い方をしていたことに、測ってみて初めて気づきました。シェラトン・グランデ・トーキョーベイにポイントで泊まったときの理由は「周辺ホテルが現金だと高すぎたから」でした。ディズニー旅行は日程を動かせないぶん現金価格が上がりきる時期に当たるので、ポイントを使う条件としてはむしろ噛み合っていたわけです。

「高級ホテルにポイントを使うべき」とよく言われますが、その理由が数字で腑に落ちました。そしてこの傾向はホテルの性格によるものなので、調べた日が変わってもそれほど動かないはずです。

数字を見るときの注意

最後に、この記事の数字の扱いについて書いておきます。

  • すべて2026年8月15日に検索した結果です。マリオットの必要ポイント数と料金は日々変動するため、別の日に同じ条件で調べれば違う数字になります
  • 実際、必要ポイント数も日をまたぐと動きました。同じ「宿泊日」を、別の「調査日」に調べると変わります
  • 現金料金の変動はさらに速く、数日で1〜2割動くことがありました(南紀白浜の10月20日泊は、数日のあいだに14,700円から18,572円に上がりました)
  • 同じ日のうちに再検索した範囲では、必要ポイント数は安定していました
  • 料金は会員料金です。会員でない場合、現金のほうが5%ほど高くなり、ポイント単価はもう少し良く出ます

繰り返しになりますが、この記事の数字は「2026年8月15日にはこう表示された」という記録です。個別の数字ではなく、ホテルごとの傾向を読み取っていただければと思います。

実際に予約される際は、必ずご自身で最新の数字を確認してください。

まとめ

  • マリオットは2022年に固定の必要ポイント表を廃止したため、数字は自分で検索して確かめるしかない
  • 検索結果はポイントが「滞在あたり」、現金が「1泊あたり」と単位が違う。1泊で検索しないと2倍に読み違える
  • 平日(11/17)なら、無料宿泊特典75,000だけで4軒、トップオフを足せばリッツ・カールトン沖縄まで届いた
  • 年末(12/30)は7軒中4軒でポイント枠そのものが消えた。上限を計算する以前の問題になる
  • リッツ・カールトン沖縄は必要ポイントが同じ157,000でも、現金が2倍違う日がある。ポイントの価値は「現金が高い日」に生まれる
  • ただし旅行の日は選べないことがほとんどなので、単価で日をずらす発想はあまり現実的でない
  • 実用的なのはホテルごとの向き・不向き。現金の高いホテル(リッツ・東京ベイ・軽井沢)にポイントを、安いホテル(南紀白浜・シェラトン沖縄)には現金を
  • これらの数字はすべて2026年8月15日に検索した結果。必要ポイント数は日々変わるので、予約前に必ずご自身で確認を

調べてみるまで、私はポイント宿泊を「必要ポイントが上限に収まるかどうか」だけで考えていました。実際に並べてみると、ポイントが足りているかどうかと、そこで使うのが得かどうかは別の話だと分かりました。我が家はほぼポイントでしか泊まってこなかったので、これは自分の使い方への反省でもあります。

とはいえ、毎回きっちり計算しようという話ではありません。予約する前に一度だけポイント数と現金価格を並べて見る。 それだけで十分だと思います。

この表に出てくるホテルのうち、我が家が実際に泊まったものは宿泊記を書いています。